城門は、西暦794年の平安京遷都に伴い建造され、平安京の玄関口となった門であり、中央を走る朱雀大路(幅約84m)の南端の九条大路に位置していました。
建造は、横幅約32m(フランスの凱旋門は幅約45m)奥行き約8mの瓦葺きの二重閣(高さは不明)で、門の両端には、羅城(築地)が幅約2mで東西に延びており、羅城の外側には幅約3mの溝がありました。
羅城門は、暴風雨で3度も倒れ、以後再建されなかったとのことです。その原因は、門の幅に比べて、奥行きが短く不安定な構造が原因であるという説があります。
羅城門の名前が有名になったのは、芥川龍之介の小説「羅生門」が世に認められてからになります。この作品は、『今昔物語』の「羅城門の上に登りて死人を見たる盗人の話」を素材としたものです。
さらに、黒沢明監督の映画「羅生門」は、芥川龍之介の小説の「藪の中」を「羅生門」に絡めて作られた作品で、アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞しています。世界に名を馳せた羅城門ですが、現在は、唐橋花園公園に石碑があるのみとなっています(なお、近年の西寺発掘調査により、羅城門があった位置は、現在の石碑より北東の人家の辺りのようです)。